「名探偵コナン」の犯人の怒りの感情を、アンガーマネジメント視点で解説してみる

名探偵コナンが好きな、アンガーマネジメントファシリテーターが、犯人の「怒りの感情」について解説してみます

304話 揺れる警視庁 1200万人の人質(後編)

こんにちは、かっつんです。

クリスマスですが、皆さんはサンタクロースからのプレゼントは届きましたか?

僕の手元には届きませんでした・・・

 

そんな残念な状況ですが、

今回も犯人考察やっていきます。

 

しかし、今回考察するのは犯人ではありません。

佐藤刑事です。

佐藤刑事の怒りの感情について、考察してみます。

 

▼304話 揺れる警視庁 1200万人の人質

事件ファイル|名探偵コナン

このお話の最後の方、

佐藤刑事が犯人に対して発砲したタイミングの怒りについて考察します。

 

今回は以下の3軸で考察します。

・第一次感情

・出来事への意味づけ

・「発砲」という行動について

 

▼佐藤刑事の第一次感情

・松田刑事が殺されたことに対する悲しみ、無念さ

・高木刑事や多くの一般市民が危険に晒されたことへの心配や不安

・白鳥刑事がケガをさせられたことへの無念さや心配

おそらくもっと多くの感情が渦巻いていたのではないでしょうか。

警察として、一般市民を守らなければならない、

大切な人を亡くし、今も同僚や大切な人に危険が及んでいる、

 絶対に殺させないという強い意志が見て取れます。

後は目の前で爆発を見ていることもあり、

もしかしたら自分自身への無力さも

ネガティブな感情の1つとして抱えていたかもしれません。

 

▼佐藤刑事の出来事への意味づけ

・こんな奴に松田くんは殺されたのか

 

作中で哀ちゃんが犯人のことを

”爆弾というおもちゃを得た子ども”と例えています。

また、「頭の中で子供の声がして警察を殺せと命令された」

なんていう理解不能な言い訳からも精神的な未熟性を感じます。

 

そんな精神的に未熟な人間に

(雑な言い方をすれば低レベルな人間に)

大切な人を殺された、と考えれば、怒りの感情が出てきそうです。

 

この意味づけがなければ、

例えば、ただの1つの事件の犯人として、

いつも通り冷静な対応が出来ていれば、

次のシーンで発砲することはなかったでしょうね。

 

▼発砲という行動について

この行動は完全に「反射」です。

例えば、売り言葉に買い言葉や、

怒ったときにうっかり手が出てしまう、これらが反射に該当します。

 

アンガーマネジメントでは、反射は絶対にやってはいけない事としています。

理由は反射することで後悔に繋がるからです。

仮に佐藤刑事の撃った弾が犯人に当たってしまった場合、

佐藤刑事は無抵抗の犯人を復讐の感情から射殺したとして、

処分されて職を失い、高木刑事と結ばれることもなく、

なんであんなことしたんだろうと後悔することが安易に想像つきます。

 

結果として犯人に当たらなかったからよかったものの、

あの瞬間の佐藤刑事は、怒りの感情に振り回されていました。

 

 

今まで怒りの感情が、まるで悪い事かのように書いていますが、

決して怒ることは悪い事ではないです。

怒りの感情には防衛の機能があり、

例えば動物の目の前にライオンが来るような、危機的状況になったとき、

自分自身の命を守る為に怒りの感情が発生します。

 

本当に自分の生死が危ぶまれる状況は、

もはや相手を”殺る直前”くらいに怒りの感情が出ているので、

佐藤刑事の怒りは、人生で最大級の怒りだったのでしょうね。

 

 

今回は犯人ではなく、登場人物の怒りの感情を考察してみました。

こんなことも今後やっていきたいです。

年内、あと1本くらいブログ書きたいな。

次は何話にしようかな。

何の参考にもならないかもしれませんが。