「名探偵コナン」の犯人の怒りの感情を、アンガーマネジメント視点で解説してみる

名探偵コナンが好きな、アンガーマネジメントファシリテーターが、犯人の「怒りの感情」について解説してみます

135話 消えた凶器捜索事件

初めまして、かっつんと申します。

今回から、「名探偵コナン」の犯人の怒りの感情について、

アンガーマネジメントの視点で解説してみたいと思います。

 

アンガーマネジメントって何?

という疑問もありそうなので簡単に説明すると、

アンガーマネジメントは怒りの感情で後悔しない為の心理トレーニング術です。

 

作中の犯人の多くは怒りの感情を抱えており、

その感情をうまくコントロールできなかった為、殺人等の事件を起こし、

コナンくんたちに推理され、犯人として逮捕される。

そして多くの犯人が、あんなことしなければよかったと後悔しているはずなので、

その後悔に繋がる怒りの感情が何だったのかを解説してみます。

 

アンガーマネジメントのもっと詳しい説明はいつか書きます。

 

 

記念すべき第1回目はこちら

▼135話 消えた凶器捜索事件

事件ファイル|名探偵コナン

▼状況

美容院の店長が、突然やめると言い出した従業員のミカさんを殺害

 

「そんなくだらん理由で人ひとりの命を奪ったんですかあんたは!!」

という目暮警部のお言葉もあり、

動機がくだらない殺人犯として有名な事件です。

 

そしてその動機として犯人は

「あの子……私にハンガーを投げつけたんです…」と、言っています。

 

ハンガーを投げつけられたから殺した、と伝わっているかもしれませんが、

犯人はもっといろんな感情が渦巻いていたと思うので、

それを解説してみたいとおもいます。

 

解説は犯人の

・第一次感情

・コアビリーフ(価値観の辞書のようなもの)

・出来事への意味づけ

この3軸で解説してみます。

 

 

▼犯人の第一次感情

・突然退職の旨を伝えられたことへの不満

・退職後の美容院運営の不安や心配

・店長である自分への恩を仇で返されたことへの悲しさや虚しさ

 

退職は突然言われた描写があり、

またミカさんは予約がいっぱいの人気美容師であったことから、

これらのネガティブな感情があったことが窺えます。

怒りとして見えているのはごく一部で、

その奥にはさまざまな感情が隠れています。

 

▼犯人のコアビリーフ

・恩を仇で返すべきではない

・店長の言う事は聞くべきだ

 

”恩を仇で返すべきではない”

これが裏切られたことが一番の原因ではないでしょうか。

また冒頭の言い争いでは、

「あなたの好きにはさせないから」というセリフから、

店長の言う事は聞くべきというコアビリーフがあることが見て取れます。

 

コアビリーフとは、その人にとっての価値観の辞書のようなもので、

このコアビリーフが裏切られた際に、怒りの感情が生まれます。

 

▼出来事への意味づけ

・ハンガーを投げつけられた

・ハンガーを投げつけるなんで、私の事を舐めている

 

実際にはハンガーは投げつけられてないです。

アニメを観る限りでは、縋りつく犯人を振りほどいた際に

手に持っていたハンガーが偶然犯人に当たったように見えます。

それを「投げつけた」と意味づけを行い、

さらに私を舐めているという意味づけを行った結果、

ミカさんを許せなくなったのではないでしょうか。

 

このタイミングで、「たまたまハンガーが当たった」と意味づけを行っていれば、

罪を犯すことはなかったかもしれませんね。

 

 

こんな感じで、犯人の動機を解説しようと思ってます。

もちろんこれは憶測ですので正解ではないですが、

「ハンガーを投げつけられた」という目に見える動機以外にも

犯人の中にはいろんな感情や価値観の裏切りがあったのではないか、

ということを示してみました。

 

今後試行錯誤をしながら、また犯人の動機考察をしてみます。

なんの参考にもならないかもしれませんが。